社内でけがをした!
現場で事故が起きた!
と突発の事態であわててしまい、
特に責任者がいない場合など現場判断でどうして良いかパニックになることもあります
実際に療養補償や休業補償などで
私が労災手続きを進めていく中で、
「あのときはあせってどうしたら良いかわからなかった…」
と現場に居合わせた方からそういった声もたびたび聞きます。
ということで、今回は
職場で労災事故が起こった際の対処法を書いていきます。
労災事故の前に普段からやっておくこと
事故が起こってしまった・・・
そんな時は
いざその場で後手に回らないよう、
・万が一のための連絡体制の整備
・日常の情報共有 / 行動演習
が大切です。
まずは連絡体制の整備、
職場で事故が起こったとき
まず誰に連絡するか統括・判断できる人を決めておくことが重要です
・救急車が必要か?
・自分で病院に行けるならどの病院に行くか?
・家族への連絡は?
・工事現場なら元請等への連絡は?
などなど
いざというときにはさまざまな対応が一度に求められます。
最低限、対応すべき連絡先の把握と
それに対処できる統括者の選定
これらの体制づくりがまずは必要です。
次に日常の情報共有 / 行動演習
連絡体制をふまえた上で、
個々人がどう行動するか平時からシミュレーションしておきましょう。
例えば、
AED等の救護具の備え付け場所
救命措置
などなど
現場での対応も同時にシミュレーションしておくことも忘れずに。
なぜなら、それらの対応のわずかの差が、後々の治療や回復にも影響してくるからです。
事故の当事者となったとき
または事故現場に居合わせたとき
どう行動するか
情報を共有すること、予行演習をすることが、
防災意識の高揚にもつながります
万が一事故が起こった場合の給付の申請について
万一事故が起こった場合の給付の申請等、手続き上の観点から重要なのは
労災の場合は健康保険証を使えない、使ってはいけない
ということです。
労災保険=業務上 と 健康保険=業務外 とでは明確に区分が違います。
この認識が不明瞭なまま、
健康保険証で受診してしまい、
後々の手続きが複雑になってしまう場合も多く見受けられます。
事故の当事者となった場合、
受診の際に窓口で「仕事中にケガをしました」
とひと言伝えること。
このことを認識しておいてもらうだけでも、
会社・ご本人ともに事後の負担が大きく変わってきます。
まとめ
そうは言っても、労災事故を起こさないのが何よりも重要です
ですが、もしもの事故が発生した場合、
ケガをした人をどう救護し直後のサポートをどうするか
万が一のときの備えの構築とそれを活かせる取り組みのことを平時から考えておきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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